ヒロシマ原爆の日のこと。

夕方近く、猛烈な雷が、石塚家・・・それも、チン太の頭上に轟いた

バロンちゃん一家が寄ってくださって、「チン太君は?」と聞かれ、

工場長は、チン太がいないことに初めて気がついた。

雷におびえきって、パニックを起こして出て行ったのだ

しかも、その晩は、まずいことに町の花火大会の破裂音も空中に響いた。

「チン太がいない~~~

という電話で、私もパニックに陥った。

病院にいても、できること・・・友人・知人に知らせて、見かけたらお願い!と頼むこと。

工場長は、市役所、警察に連絡し、チラシをつくって配り歩いた。

もう、このへんの作業は慣れたものですが、大事な大事なチン太がいない・・・・・

ガクガクしながら、走り回ったようです。

夜が明けても・・・・チン太はいない。

りきちゃんは、散歩しながら、しきりと顔を見上げたそうです。「チン太は?」というように。

こうして二晩が過ぎ、私は珍しく血圧が上がってしまいました。(心労です)

血相を変えて、あらぬ方へ走り去る、雨に濡れたチン太の姿が浮かんでしまって・・・。

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今朝、「見つかった」という連絡が入りました。

小淵沢の役場に保護されている、今、軽トラに乗せて帰ると。

あの晩、なんと小淵沢の懐石レストランに、入り込み、めくれるタイプの網戸の中で

丸まっていたそうです。お子さんが「可愛い!」と喜んでくれて、

「もし、飼い主不明なら、もらっちゃおうか・・・」と、ご家族で話しておられたそうです。

なんと、ありがたい話でしょう。もう、安心感で虚脱ですよ~~~

雷・花火・・・・これからも続きます。

まかせておけない!

早期退院を、硬く決意しましたから